今年6月、ウイルス感染から引き起こされた体調不調によりトルデジアン出場を断念した鏑木は、約2か月の病気療養を経た9月15日、復帰レースとして信越五岳トレイルランニングレースに出場した。

本格的なトレーニングに費やせた期間は、約2週間。コンディションとしては3割程度の仕上がり。それでも「自分を見つめながら山を楽しむためのレース」として、長年夢見ていた盟友・石川弘樹がプロデュースするこのレースを選んだ。走る目的は、トレイルランナーとして原点に立ち戻るために。

やはり、レースは過酷なものとなったが、ゴールの直前、撮影のために並走したスタッフに笑顔で「無心で走った100マイル、やっぱり良いね。(走る)価値あるね」と。

UTMBまで、残り約1年。鏑木毅の挑戦は、ここから再出発となる。

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撮影 小関信平 / Photo by Shimpei Koseki ・動画撮影 NEVERスタッフ / Movie by NEVER STAFF