ザ・ノース・フェイスのフライトシリーズは、トレイルランニングにおける頂上商品のカテゴリー。語源はFAST&LIGHT。さらにCOMPACTであることだ。2019年より、富山県に開設されたゴールドウイン テック・ラボでの研究開発をスタートし、モーションキャプチャーや3D計測といった先端テクノロジーを駆使し、100kmや160kmといったウルトラトレイルの舞台において最高のパフォーマンスを引き出すためのアスリートキットとして刷新した!

日本の開発チームの手により、アスリートと同じ目線でのモノ作りが行われ、鏑木毅をはじめとしたトップアスリートキットたちのフィードバックや開発者自身のフィールドテストで得た知見を取り入れている。

鏑木毅が手応えを得た
2019年のフライトシリーズの強み

フライトシリーズは「トレイルランニングのことをすべてわかっている人が作っている」という印象です。ウルトラトレイルでは機能性が担保されていることはもちろん、一方で軽く、しなやかなモノが好ましい。これは相反する要素ですが、絶えずアップデートを続けることでどんどん理想へと近づき、もはや理想を超えてすらいる気がします。常に高みを目指すのがアスリートという生き物なのですが、それに応えてくれるシリーズ。開発者とアスリートの思いが一致している。だからこそ暴風雨のなかや、砂漠や氷河といった極限のシチュエーションでも安心して身を預けられます。今回はさらにデータとして改良の裏付けを得られたことで、その信頼関係がより強固になったと感じます。

アスリートってわがままですから、修正のリクエストも非常に細かいですよ。たとえばレインジャケットのジッププル。単に軽いだけのプルだと走っているときにペタペタと上下動することがあります。ウルトラトレイルで極限まで追い込んでいるシチュエーションではその些細なことがストレスになって、心のバランスを崩すきっかけになる。そんな細かいリクエストにもしっかり応えてもらっています。2019年の夏、再び世界最高峰の舞台である「UTMB®」を走るのですが、50歳でUTMBをというのは、じつは長年思い描いていた夢でした。だから開発者の皆さんがこの夢にのってくれたようにも感じています。その想いを受け止め、支えてもらいながら、この挑戦へと向けて突き進みたい。苦しい局面になっても、きっとフライトシリーズのウェアが守ってくれると思います。

ザ・ノース・フェイス フライトシリーズ 特設サイト
https://www.goldwin.co.jp/tnf/special/fast_and_light/

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撮影 八木伸司 / Photo by Shinji Yagi